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店を経営する親の借金が多く、
相続放棄をするべきか悩んでいる。

コロナ禍において、私たちの行動は人類規模で変容しており、今までの当たり前が通用しな時代へと突入しています。栄枯盛衰は世の常ですが、現代は100年単位の変革期だといえるでしょう。生きるために働かねばならないことに変わりはありませんが、これから先どの仕事が成長し、どの仕事が衰退していくのか、考えても答えは簡単に見つかりません。

ただし徹底的に考えると不思議と周りが変化し、今まで見えていなかったものが急に見えるというのはよくあることです。スポーツ選手などが練習は裏切らないと話す一つの真理のようなものでしょう。勉強して考えて、人にも相談してまた考え抜いて…それでもわからないときは、最後は自分自身で決断するしかありません。

結局のところ経験して失敗して学ぶしかなく、人生はトライ&エラーの繰り返し。そして【之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らざると為す。是れ知るなり】とあるように、自分が知っていること・知らないことをはっきり区別することこそ、本当に知るということなのです。
知らない・わからないことに心配する必要はなく、心配する暇があったら徹底的に調べるほうが得策でしょう。どんな状況でも、最後は自分で判断するしかないからです。

相続放棄は、相続の開始を知った日から3ヶ月以内に行わなければなりません。この期間内に判断できるよう、まず財産を調査して遺産分割や税金の予想も含めて損得計算を行います。商売が絡む場合は、後継ぎのシミュレーションも必要です。

ちなみに第1順位の相続人が相続を放棄すると相続権は第2順位に、第2順位の相続人が放棄すると第3順位の相続人に移ります。さらに第3順位の相続人が放棄した場合は、相続人不存在となります。相続放棄は法律で認められている権利ですので、利用する価値はありますし、利用したことで債権者から責任を追及されることも本来はありません。決断したならば、自分に誇りを持って胸を張っていて良いのです。
商売には失敗はつきものです、世の中の商売人はそのことをわかっています。明日は我が身なのです。